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コージェネレーションシステム


みなさん、コージェネレーションシステムという耳慣れない言葉をご存知でしょうか。
今、エネルギー産業では自由化の時代となり、電力会社・ガス会社等は努力なしで
今まで通り利用して頂けるという時代ではなくなりつつあります。
またガス業界では、電力会社によるオール電化に対抗するべく等、
各業界それぞれさまざまな新技術を取り入れようと努力しております。

その最先端がコージェネレーションシステムです。
コージェネレーションシステムとは発電エンジンを回転させることで
電気とその廃熱で温水を作るという高効率エネルギーシステムです。
各家庭に給湯・冷暖房・電気を供給する小型装置の開発が当面の課題となっております。

その燃料源として既存の燃料式と水素式による燃料電池式とにわかれています。

既存の燃料式は、燃料の燃焼によりガスタービン等を動かし
廃熱回収により2重のエネルギーを得る方式です。
技術的には確立しており、高効率の既存システムとして
価格も手の出る範囲まで落ちてきました。


一方現在究極のクリーンエネルギーと目されているは水素と酸素の
化学反応により水とエネルギーを得るという燃料電池方式です。
ただし、純水素を使う技術は難しく、まだ純水素利用の
システムは商品化までは行っていないのが現状です。

その為燃料電池式では現在供給源として純水素の代わりに
現在既存のインフラを流用できる都市ガス・LPガス・灯油等から
改質装置によって水素を取り出し燃焼させるものを開発中です。

2005年までに家庭用商品の開発がされることでしょう。

そのシステムは、燃焼により小型ガスエンジン・タービンを駆動し
その回転力で発電機を、またエンジン・タービンの排熱で
温水を作り給湯・暖房に用いるというものです。
この方式によると電気供給の一部を送電線によらないため電気のコストDOWN等が見込め、
またガス単独燃焼に比べ熱交換器等によりエネルギー効率が上がり、
特に化学反応によるので燃焼式よりはCO2が出ないメリットがあります。

このように経済性・地球環境性に優れるため
(現在の最新式だと机上総合効率が約80%)、
次代の家庭用エネルギー機器の主力にと期待されています。

言わば、コージェネレーションは燃焼機器の電気自動車・ハイブリットカーでしょうか。


現在の主要な利用先はまだ小型業務用
(ホテル・コンビニ・病院・飲食店等)
や非常供給用等がほとんどで
家庭用として普及するまでには至っておりませんが、
本体価格の低下・エンジンの静謐性能向上等のメリット
が出てくればいずれ一家に一台の時代が来るかもしれません。

開発中の燃料電池式は出湯量150L/日
発電1kwのシステムが有力です。

既存インフラのバックアップ的存在が有力でしょうか。

ガス供給者としても、エネルギー燃焼によるCO2が多少でも減り環境破壊の
改善に役立つのであればこんなに嬉しい事はありませんね。


現在販売中のLPガス用マイクロコージェネシステム。(燃焼式)
中央下部がエンジンです。

2003年より新日石により燃料電池式LPGコージェネの実用試験が横浜で始まりました。

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